
今シーズンはトルピードバットが大流行しており、メジャーリーグのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は、こうした話題はすべて野球界にとってプラスになると考えている。
「彼らは野球にとって絶対に良いことだ」とマンフレッド氏は日曜のニューヨーク・タイムズ紙に掲載された質疑応答で語った。「トルピードバットのような問題やそれをめぐる議論は、野球が我々の文化の中でいまだに独特の位置を占めているという事実を示していると私は思う。なぜなら人々は結局のところ大したことではない何かに熱狂するからだ」
インタビューではさまざまな話題が取り上げられ、マンフレッド氏は春季トレーニング中のロボット審判のテストを賞賛した。同氏は、ロボット審判の使用がすぐにレギュラーシーズンに拡大されることを望んでいると述べた。
「近いうちにメジャーリーグに導入できればと思っています」とマンフレッド氏は語った。「2025年ではないでしょう。2026年になるでしょう。」
トルペードバットは、ニューヨーク・ヤンキースが1試合でチーム記録となる9本のホームランを打ったことで最近注目を集めた。バットの先端をボウリングのピンのような形にし、バットの軸部分をラベルに向かって下方にずらした、非常に変わったモデルを使っている選手が数人おり、このバットは野球界の最新流行となっている。
オールスター選手やアマチュア選手までもがこの変わった形のバットでスイングしたがるようになり、ビクタス・スポーツ社には注文が殺到している。同社はMLBの公式バットメーカーで、トルピード型バットの売上と関心が急増している。
マンフレッド氏は、このバットは数年前から使用されており、昨シーズンはジャンカルロ・スタントンやフランシスコ・リンドーアなどの選手がトルピードバットを使用していたことを強調した。
バットの奇妙な形状(ソーセージを作るように、肉を単にケースの中に押し込む)は、ビクタス社では野球バットの製造にほとんど影響を与えない。コストは標準的なバットと同じで、定価は200ドルから。スローガンだけが強調されている。「野球界で最も話題のバットを手に入れよう」。
「選手たちは何年も前からバットのスイートスポットを変えてきた」とマンフレッド氏はタイムズ紙に語った。「だが、議論や討論をすると、テレビの視聴率や収益などによって捉えられるものよりも、野球の何かがもっと重要だということがわかるだけだ」